2018年4月28日(土)〜5月6日(日) 四国 39番延光寺から67番大興寺まで・・・こども達と一緒に巡ったみち 69歳(もうすぐ70歳) 第5日目(5/2) 54番延命寺〜59番国分寺 |
53番圓明寺の文字が違っていました |
5/2と5/3の勾配図は作成していませんでした。きっと地図を見た感じから不要と判断したのでしょう。ホテルを出て海岸沿いを走っているとき小雨が落ちてきました。雨着を着用しましたが蒸し暑く不快です。順調過ぎるくらい順調に (多分追い風) 9:57 54番延命寺に到着。今日のコースは 54番→56番→57番→58番→59番→55番→ホテルの順に回り、5月3日の予定も一部消化し4日の負担を軽くしようと思います。 |
54番 延命寺 |
お読み戴く皆様には本当に申し訳無いのですが、札所はどこも皆似たようなお寺ですから余程のインパクトがないと記憶を手繰れません。今、改めてガイドブックを開くと、ここの山門は明治初期に今治城から譲り受けたらしいのですが、ひょっとすると奥に小さく写る山門かも知れませんね。 次は56番泰山寺へ向かいます。下、泰山寺写真は11:04撮影ですから延命寺にもそれなりの時間居たのか、途中で少し道に迷っていたことも影響しているかも知れませんね。うん、きっとそうです。思い出しました。地元の人に尋ねると
「隣の石材店さんが詳しい」 と言って案内して下さいました。石材店のおばあさんは 「イオンの所を…ああ行って、こう行って・・・実は私も道順はよく分からないんですが・・・」 と丁寧に説明して下さるが、いまいち飲み込めない。で、お礼を言って進み始めるが何かしら変。またまた歩いていた年配女性に尋ねると、「地元の者ではないんですが」と言いつつスマホで検索して下さいます。しかしそれも要領を得ません。失礼にならないようにお礼を言ってどうにかこうにか辿りつきました。 自分が方向音痴だとか何だとか言うよりも、これはかなりお草臥れのようです。それにしても見ず知らずの大勢の方々にお世話になっています。 |
56番 泰山寺 |
ここから栄福寺へ向かうのですが、準備中に地図を見ていても分かったような分からなかったような場所です。サークルKがあって次に自動車工場があってそこを左折して川を渡って真っ直ぐ行くと小学校。そこを右折。と随分明瞭ですが、記憶がどうなっているのかそれとも全く無視していたのか、尋ねては間違いその後やっと行き着くという状況でした。 無事 57番 栄福寺 到着、11:49。 |
57番 栄福寺 |
実はこの写真を見ていても境内の特徴を思い出せませんでした。しかし、ある食堂のことが気になって第3日目の事を書くうちにきょうの行程の札所かな?違う、4日目の中にあるかな?無いと確認しつつ、当時の会話を蘇らせていました。5日目のこの記事を書いていて先ほど不意に、当時、向いにある飲食店の女主人との会話の中でこの寺の宿坊について尋ねた事を思い出しました。この記憶がピタリと当たりました。本堂の横に窓が沢山ついたビル風の建物がありました。それを尋ねると 「あれは宿坊ではなく●●です。」 とのお話。(●●は忘れて思い出せません) 「ここの住職は物書きさんです」 と聞いた記憶も蘇りました。凄くお洒落な建物で洗練されたセンスを感じました。 ああー良かった、やっと思い出しました (^_^;) 丁度昼時でしたので、寺から降りてきて前にあるこの店で食事をしようと入りました。何かしら野菜ものがトッピングされているような名称のうどんを注文。私が食べていると後から一人の年配者、それに外人も入って来たような気がします。私一人の時に女将さんと話しをした中で、先ほどの宿坊の話しやこの店は以前54番延命寺(若しかすると56番泰山寺だったかも)で営業していたが、事情があってこちらへ来たとのこと。 「失礼ながら、この店には生活感が無いですね」 と言うと、実は父母が切り盛りしていたが引退。その後を私が継いでいると言います。自宅は菊間町にあって通っているという話しでした。 「菊間町は瓦で有名なんです、ここへ来られるときにそこを通ったと思いますがご存じでしたか?」。 「いえ、それは知りませんでしたが松山から来る途中に菊間町の標識を見て、何となく自分がよく聞いたような気がする音で印象に残っていました。」 と応えました。これもご縁と 小学生の子供さんに是非読んでもらって下さいと言いつつ 「こどもの日」 をお渡ししました。子供さんが何かを感じてあの子達に思いを馳せてくれれば良いのですが。 後から入って来た年配男性は、女将さんにタクシーの手配を依頼しています。滅多に車には乗らないけれど、今日は調子が悪い上、ここから58番仙遊寺までは道が厳しいらしい。 (内心、えっそうなの?知らなかった⇒知ろうとしていなかったなあ) 私が出かけに道を尋ねると、店の表に出て、真っ直ぐに行ってあの××の所を左へ、向こうに見える坂を登って行くと広い道へ出ますからそこに標識があります。それに従って登って行けば仙遊寺ですと丁寧に教えて戴きました。今も景色が浮かびます。平坦だろうと決めてかかっているのに、なんだかかなり登る必要がありそうです。お礼を言って出発。道そのものは分かり易くてよかったのですがかなりの勾配です。先ほど手配されたばかりのタクシーが男性を乗せて追い越して行きました。つづら折りに登る道が続きます。途中で苦しかった事もありますが、降車してもぞもぞと何か身繕い (恐らく雨着を着ようとしていた) をしている間に、一旦追いつきかけた外人の歩きお遍路さんに置いてきぼりをされました。すーすーハーハーと息を切らしながら登っていると、先ほどのタクシーは男性を乗せて坂道を下ってきました。車は速いなあ、なんて当たり前の無意味な感想。ペダルで登り切ったのか押して歩いたのかは定かではありませんが、今、地図で確認すると広い道から約 1.1q 平均勾配 10.3%です。多分どこか途中から押し歩きだったでしょうね。 13:06 58番 仙遊寺 到着 |
58番 仙遊寺 山門 |
車は撮影位置から更に右へ駐車場に向けて登ります。私は撮影後山門下のベンチに自転車をなるべく端に固定して奥へ続く山道を歩き始めました。ふーふーと息を切らしている音声も録音されている動画を見直すと本堂まで約8分。途中には石仏が何体かあり、タケノコが2本顔を出し、シャクナゲも少し咲いていますし、自生の欄も花を咲かせています。動画を見ていると、道の真中に設置された手すりを左手で持ちカメラを右手に歩いていました。足音が硬いのは折角持参していたズック靴に履き替えず、クリートシューズで歩いていたことが分かります。面倒くさかったのか頭が回らなかったのか判然とはしません。最後の良く整備された30段ほどの石段を上がると御大師様が背中で迎えて下さいました。その広場には藤やシャクナゲが満開にお遍路さんをもてなしています。お参りをして同じ参道を下りました。自転車みたいに置いてきぼりにされた外国人のものらしいリュックが二つと別人のリュックが置いてあります。日本は安全お遍路道は安心という風に見て戴いているという事なのでしょうね。誰もが裏切らないことを祈ります。 |
仙遊寺山門に一時置きの荷物 |
13:43 仙遊寺を後にしました。急坂を下って行くと広い道に合流、そこから案内標示に従って右折(までは何となく記憶あり)し、 14.30 59番国分寺に到着しました。小雨が降っていたようですね、ここでも最低限の約束事は守って参拝をしたはずです。 |
日本遺産 59番 国分寺の案内板 |
やはり記憶が無いのでガイドブックを開けると、写真に添えた説明書きに握手修行大師と薬師の壺があって、願いを込めて握手すると成就したり、壺は祈りながらなでるとどんな病気も治ると書いてあります。壺はなんとなく妙な壺があるという記憶がありますがそれ以外の記憶はありません。そうと知っていたら目一杯の握手と撫でさすりをしたのにと、今頃(6/5)になって気づいてもタラレバの話しにしかなりません。 15:30 55番南光坊 到着 南光坊へは遠回りをしたようです。今になって分かりました。 |
55番 南光坊山門 |
もともとはR38 (今治街道) をJR今治駅に向かえば良いと分かっていたはずなのですが、寺の直ぐ横に 「タオルの里五九楽館」 があり (これは拡大地図で記憶が蘇りました)、そこで 「今治駅に行くのに一番分かり易い道を教えて下さい」 と言いました。すると 「前の道
(R156) を真っ直ぐ行って●個目の信号を右折すると駅の方です」 と教えて戴きました。車での移動なら多少間違えても何て言うことはありませんが、自転車はそうはいきません。教えて戴いた通りに右折してから、もう一度他人に迷惑をかける事にします。何処で尋ねたかは思い出せませんが 「真っ直ぐ行くと左に高校と病院があって、その先JRの高架下手前を右に入ると駅へ出ます」 と。そのとおりに進むと左折できる道とその角に交番がありました。通り過ぎようかと思ったのですが、お巡りさんが表に立っていたので、ついでに迷惑をかけようとばかり停車して質問。50過ぎの優しい方で、丁寧に教えてもらいました。ついでに 「自分もしまなみ海道を走ったことがある」
とか 「直ぐ近くのあの壁に絵を描いてある建物はサイクリスト専用の宿」 とか色々と (手短に) 話して下さいました。何処に行ってもお巡りさんは優しい人にしか出会ったことが無いのに、最近も残念な事件があって悔しいですね。 そんなこんなでやっとのこと南光坊に辿り着いたのですが、本堂が二つあるような無い様な。分からないので近い方に参拝。その後はすんなりとホテル到着と言いたいのですが、2階のフロントで伝えると 「旧館か新館か確認します、…お客様は新館ですのでここから見えるあちらの建物になりますので、宜しくお願いします」 とのこと。新館はサイクリスト歓迎の雰囲気があって、ロビーには駐輪用の道具もあります。どうしても部屋に持ち込みたい場合はエレベーターが狭いのでご注意下さいとの話し。 16:00 チェックイン。写真に写っているのは旧館。 駅の見学を忘れた…かな?・・・・ |
そんなことを考えていましたが、写真をじーっと眺めているとだんだんと記憶が戻ってきました。下の道を右奥へ、旧館の前辺りの横断歩道を駅前広場へ、そのまま駅舎へ向かうと左手奥にお巡りさんが話していたサイクリスト専用宿、手前には何かしら古めかしい建物。あれ?交番はその向こうだからこんな位置関係だったのか?。駅へ入っても飲食店もコンビニも無い。駅舎を出て広場の真ん中辺りを緩くカーブしたバス乗り場へ進みそのまま屋根の下を左へ。あ、ここにコンビニがある。でも美味しそうなものを食べられる店はないかな?。ホテルの陰になっている所にあった横断歩道を渡る。歩道の直ぐ近くに今時流行の大きな車が駐車、中には比較的若いお母さんと息子。こんな所に駐車するなんて、おおらかな町なんやなあ。更に横断歩道を渡って本館近くへ来てみる。そこから大通りを覗いてもそれらしい店は見えない。歩くのもおっくうです。もう一度駐車している車の脇を通ってコンビニへ。ざるそばとおいなりさん 498
円、ヤマザキトカチサンツブアンデニッシュ 120 円 合計¥618、 19:27お買い上げ。そんなレシートが出てきました。 うん、おいなりさんはそれなりに美味しかったし、そばもまあそれなり。しかしツブアンデニッシュっていう物はどんなだったか何時食べたのか思い出せない。夕食を手に提げてバス乗り場を通り過ぎ、元来た道をホテルへ戻りました。いつも家内から言われますが、本当に食べ物に縁がない。明日の走行距離は短い。5/4予定の64番前神寺も行ってしまって、あさっては60番横峰寺だけにすれば気持ちも楽になるなあ……。 もう寝ます………ええ、もう寝ます…………。 |
第1日目(4/28) 輪行〜39番延光寺〜40番観自在寺へ戻る 第2日目(4/29) 41番龍光寺〜43番明石寺へ戻る 第3日目(4/30) 44番大寶寺〜45番岩屋寺へ戻る 第4日目(5/1) 46番浄瑠璃寺〜53番円明寺へ戻る 第6日目(5/3) 61番香園寺〜64番前神寺へ 第7日目(5/4) 60番横峰寺へ 第8日目(5/5) 65番三角寺〜67番大興寺 そして 金刀比羅宮へ 第9日目(5/6) いよいよ帰途へ そして 感じたご縁と私の遍路へ VolV.サイクリングの思い出目次へ VolV.トップ頁 Vol.U トップ頁 Vol.T トップ頁 |