車旅 龍飛崎から是非一度北海道を見たい

  2021.10.28(木)~11.01(月)    総走行距離 2,688㎞ 

龍飛崎から北海道を見たことが無い 是非一度見てみたいという何気ない思いが暫く前からあった。先日北海道や東北で多少の降雪があったが時期はずれだし、しばらくは降らないかなという思いもある。ノーマルタイヤでもOKかな?行ってみようかな・・・どうしようかな・・・  コロナに関しても、大多数の方々はそれなりの注意を払う気持ちが定着しつつあるし。と迷いの気持ちもある。TVでは北陸自動車道の○○と○○では工事規制中の案内も。10月30日(土) 31日(日) と連休、11月3日は文化の日だし此の期間なら良いかなと、何となくすっきりしない気分。これほど気持ちが揺らぐ時は止した方が良いとも思う。そんな気持ちを引き剥がすような家内の言葉。「いつから行くの?」 どうやら留守にすることが嬉しいようです。ついつられて28日(木) から行くと言ってしまった。

 10/28,(木)
  8:50出発。
 
北陸道の石川・富山を避けて距離的にほぼ変わらない中央自動車道を走る事にしている。小牧JCから諏訪湖方面へ、長野自動車道から上信越自動車道へ入って、新井PAを過ぎ上越JCから北陸自動車道へ進む予定。ところが長野自動車道を走っていると何と此方も工事が所々行われている。これなら・・・とも思うが随分久しぶりのコースや初めての道路と景色に気を取り直す。梓川SAで昼食を摂ったのが14時。一寸だけ遠回りになっているかな。それにしても時々片側車線になっている。新潟から磐越自動車道に入った。ここから郡山を経由して東北自動車道へ入って盛岡の西根ICを出て「道の駅にしね」で仮眠するか、到着時刻次第ではそのまま龍飛へ向かうつもりで居る。でも龍飛には平坦な駐車場が無かった (自分の知識不足) しとかぼんやり考えて進んだ。阿賀野SAだったと思うが夕食をと考えて建物に入ると工事規制案内が貼ってある。もう少し先の区間で20時から翌6時まで通行止めのため一般道へ降りる必要があるらしい。そんなことになると時間的に困るので急いで食事を済ませて走り始めた。
自宅を出てからずっとそうだったが、出立時の気持ちが揺らいで居たことから安全運転に徹している。長距離トラックの後方ほぼ時速80㎞で追走行している。時々100を超えたり、制限120㎞の場所ではそれを試して見たりはするがそれ以上の気持ちは起こらない。盛岡が近づくと到着時刻も予想が付く。西根でICを出ることに決めた。道の駅29日0:15到着。1039㎞走行。(北陸道を時速100キロ余で走れば12.5時間程で可能) 直ぐに後席とトランクを利用したベッドに。暑かったり寒かったりで二度ほど目が覚めた


 10/29,(金) 

 朝起きだすと駐車スペースの後方に雪を纏い雲をかぶった岩手山が見えた。これほど近く見るのは初めてだった。
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 道の駅にしねから岩手富士
 
6:53出発龍飛崎へ向かう。天気が良ければいいがと思いつつ時間はゆっくりあるので急ぐ気持ちは無い。7:30頃花輪SAで朝食につゆだく牛丼セットを注文。自分の頭が寝ていたのかナビが古い為か、高速へ戻ったのに小坂JCで出てR282の津軽街道 (多分) をかなり長く走ってしまったらしい。やせ我慢をして云うなら、そのお蔭でとっても美しい黄葉街道を走ることができた。ETCカードの履歴を見ると当日はそれ以降有料道路へは進入していないのでひたすら一般道かゲートの無い無料区間を走った様です。 
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 津軽街道ではないかと考えます
 
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何度か自転車や車で走った地域ですが、同じ道を同じ方角へ走らない限り記憶とは一致しませんでした。五所川原から十三湖道の駅で昼食。いよいよR389を龍飛崎へ。天気は良し快晴ですが靄無く見通し抜群とはいきませんが期待出来ます。道の駅こどまりに車を入れると海の向こうに陸地が見えます。駅の方に 「向こうに見えるのは北海道ですか?」 と尋ねると、そうですとの返事。 
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 道の駅こどまり (自転車でも来ています)


 肉眼での北海道はもっと明瞭でした

 
嬉しい、曇り空だがやっと見ることが出来た。早く龍飛へ行こうという思いが高ぶります。13:10眺瞰台へ車を止めて更に上の展望所へ上りました。靄が無ければという思いもありますが欲は思うまい、嬉しいの気持ちが先です。北海道が直ぐそこです。こんなに近くに在るんだ、もう後何年か後に、もっと気ままな車旅が出来るようになった時はこの海峡を渡ろう。更に車を進めて龍飛崎灯台へ向かいました。 
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 龍飛崎灯台

 津軽海峡

 北海道を一望


自分のPCオープン時の待ち受け画面にしています

 
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 龍飛崎灯台と
   無線通信施設


 
自宅を出発後、初日は1,039㎞ 15時間半ほど、二日目は道を間違えながらも221㎞ 5時間近くを要して到着しました。一旦は 「道の駅みんまや (海底トンネル工事後地見学可能)」 に停車しましたが、何台もの車が更に上って行くので歩いて見に上がるともう少し平らな駐車場が在ります。でもそこから更に上へ行く車を見てついて行くと灯台でした。時間の経つのを忘れてブラブラ散策をさせてもらいました。そういえば 石川さゆりさんの 「津軽海峡冬景色」 も好きでしたし、津軽三味線も聞き惚れていたことを思い出します。
灯台横に案内板があります、下北半島や松前町を直ぐそこに見ていると、
宮本常一氏の記述が浮かんで来ます。その「私の日本地図・・・下北半島」読書感想には書いていませんでしたが、見た事も無い女性を行商の紹介でもらい受け、その津軽の女性も到着早々何気なく仕事をしており、自宅へ戻ってきた男性は 「ああ、お前が俺の女房か (言葉遣いは定かな記憶無し)」 と言って仲良く一生添い遂げたそうです。当時はかなり遠くから嫁いだというイメージしか無かったのですが、今、目の前にある風景を見て舟で往来すればそんなに遠くはなかったと感じます。ゆっくりと目的を持たずに景色を堪能後五所川原のホテルに予約を入れて16:30に龍飛を後にしました。降りていく時にナビの指示に従って何気なく未知のあじさいロードに入ってしまい (疲れていたんでしょうね、多分) 、その後更に走った事の無いやまなみライン (津軽半島横断) を走る事になりました。時期的にその時刻では真っ暗な山道です。降りてからはこめ米ロードから太宰治の生誕地金木 (イタコ発祥?の地) を経過して五所川原のホテルへ、約束より30分早く18:30に到着しました。 その向かいにはショッピングモールエルムがあり、中にある食道がお手頃価格でとても美味しいという記憶があって利用させて戴きました。今日は西根から龍飛・更に約70㎞逆戻りをして五所川原へと295㎞走行しました。


 10/30,(土)

ホテルで朝食を済ませて車へ荷物を載せていると、通りかかった年配女性が車のナンバーを見て 「一人で来られてのですか?」 そうですと答えると、何㎞ありましたか? と重ねて。こうこうですと答えると唖然。その方も東京近辺から飛行機とレンタカーで旅のご様子。矢張りこの方のような年齢 (私はお兄さん) になると夫婦別行動の旅行が楽しいようです。楽しいというよりも苦が少なくなるんでしょうね、多分私の家内同様に・・・。
さてさて今日は
大湯環状列石を見学したあと適当に行動、仮眠は道の駅猪苗代と決めています。大湯環状列石は今年縄文遺跡群として世界遺産に認定されたばかりです。実は2012.05.01に自転車で近くまで来たのですがスルーした場所です。今回も縄文遺跡群を見学して回ろうかとも考えていたのですが、日数的に無理があって止めました。亀ヶ岡石器時代遺跡三内丸山遺跡は行った事がありますが、その他は行った事がありません。またいつの日か訪れることが出来るでしょう。
8:20駐車場をスタート。案の定出口方向を間違えてUターンで仕切り直しです。東北自動車道の浪岡ICへ入り十和田ICを目指します。特に混雑はしておらず気持ち良くドライブ。今日は時間があるので小坂ICで降りて十和田湖経由大湯環状列石見学後十和田ICへ向かいます。随分大回りですが気まま旅ですから構わないでしょう。

 小坂ICを出て少し走ると道の駅こさか七滝がありました
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車を降りて建物の方へ向かうと一寸した土産陳列台にフクロウとミミズクが二羽繋がれています。物を買うよりも珍しくて近づく人のほうが多い。私もつい5分ばかり眺めていました。一応中に入って気を引かれるような物は無いかとウロウロし出口の方へ近づくと、「あきたこまち」 の10キロ袋が一つだけ置いてあります。家を出る前から土産にはお米とおやきをと言われていたので即購入しました。おやきは道順から無理でしたからお米はどこで購入しようかと頭を悩ませていたので幸運でした。因みにこのお米は店の人が言うとおり凄く美味しかったです。そろそろ出発しようと道路へ出て少し走って気づいたのですが、七滝は山奥ではなく道の駅のすぐ前にあります。時間はあるので又々Uターン。40分ほど見学のあと十和田湖へ。格別に十和田湖へ行きたかったのでは無く、少し遠回りになりますが久しぶりに湖を見ようかな位の気持ちでした。かつて自転車で下り坂を快走した道を走ります。湖畔に着くと右折をして遊覧船乗り場の方へ進みましたが、どこの駐車場も満車です。あ、これはダメとばかり停車もせず和井内へ戻って発荷峠 (はっかとうげ) へ向かいました。峠の展望台は十和田湖を見下ろす位置で車も沢山集まってきていました。しかし残念なことに少し霞んで思い切り晴れ晴れとは成りません。15分くらい景色を見たあと環状列石へ向かいます。2012年にスルーしたのは、少しは行きかけたのですが登り坂の途中に4㎞先という案内板を見たためでした。当時、五所川原から板柳を通って黒石、西十和田いで湯ライン (R102) を十和田湖へというルートでしたから、登り坂が長く、更に4㎞の登りは気持ちが薄らいだのでしょうね。でも今日はどんな坂道も何て言うことはありません、座っているだけで勝手に登ってくれました。
大湯ストーンサークル館前の駐車場へ。館内見学の後、遺跡見学に向かおうとすると横にリンゴ園がありました。規模は大きくありませんが枝に下がるリンゴを見るのは初めてです。環状列石を見に行こうと歩道を歩いていると、道路脇に設置された多くの膝の高さ位の案内柱が全て割られています。どうせ無人の夜間にきた人間が、何の腹いせなのか分かりませんがこのようなつまらない事をしたのでしょう。腹立たしさを感じます。進んで行くと環状列石が見えました。4千年前の人達が暮らしていた後です。縄文時代の人達はどのような生活をされていたのでしょう。広々とした遺跡をゆっくりと気の向くままに散策をしました。
 
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只、通行止めの柵が設けられている場所があり、先ほど見た案内柱の壊された記憶と重なってしまいます。
さて、車に戻って東北自動車道十和田ICへ入ります。ただひたすら仮眠場所へ向かうドライブです。15:00頃岩手SAで昼食にカツカレーと珈琲を食しました。夕食は国見SAで喜多方ラーメンを注文しましたが失敗でした。その後がよろしくありません。帰宅後手持ちの地図帳やGooleマップを調べると、桑折JCTを左相馬方面へ進入したようです。何しろ私の車ナビは古くてそんなところにJCTなんて存在しません。標識を見てはいたのですが、直進すると東京方面と書いてありましたから、自分は新潟方面なので左へ行くのだろうといい加減に判断したのです。しかもナビには軌跡表示をさせてあったのですが、国見SA辺りで限界に達して往路軌跡が消えていました。この辺りは行きも帰りも同じ道を走るのですから軌跡さえ残っていれば問題は無かったでしょうにね。かなり走ってからUターン (ETC利用請求書で桑折ICと判明30㎞ほど余計に走った事になります) をしてどうにか東北自動車道へ戻ることができました。走りながら 「二本松」 の標識を見たときはホッとしたものです。郡山JCに近づけばあとは磐越道を新潟方面へ向かえば良いわけです。猪苗代磐梯高原を出ればそこは利用することはないだろうと思っていた道の駅猪苗代です。でも駐車場へ入るのに左回り一周をしました。ご苦労なことです。    20:35到着 557㎞の走行でした。


 10/31,(日)

 これまでは道の駅ばんだいを利用していましたが、昨夜は猪苗代で初めての車中泊でした。
 
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 道の駅ばんだい

 
平坦で広い駐車場は昨秋の立ち寄りで知っていました。便利で美しい星空を見ることもできました。7:05出発 ICは直ぐとなりですから楽です。8:30阿賀野川SAのコンビニでこだわりカレーとアサリ汁を購入して朝食。カレーはやや少なめの量でしたね。しかしこんな食事ばかりしていて十日や二週間などと長旅をすると、簡単に無用のダイエットができそうです。さて今日は糸魚川から信州白馬へ向けて移動の予定です。移動中の時刻を記録していませんでした。
糸魚川は翡翠が採れることで有名ですが、かつて自転車で通りかかったときに、とある海岸には立ち入り禁止看板があったような気もします。糸魚川で降りると直ぐにフォッサマグナミュージアムがあります。近くに百度のお湯がわき出る温泉があるのは知っていましたが、歳相応に肌が弱っているのでパス。ミュージアムではお子様連れの家族が何組もおられました。屋外に探検採掘とでも言うのでしょうか広場があります。少し見ているとお父さんが 「おっ!あった!」 と嬉しそうに声を出されたので、私もつい 「何がとれたのです?」 と見せてもらいましたが、よく分かりませんでした。良いですね、親子でこういう遊びができるっていうことは。中に入ると沢山の時代別に分けられた化石や石が展示されています。色とりどりの美しい石を見ていると、こんなに多くの石があることに驚きます。そもそも翡翠は身につける宝石ですが、展示されている大きな原石はまるで反対で人間を飾りに付けても良さそうな大きさ。
 
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 巨大な翡翠原石
 
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糸魚川静岡構造線は小学生も知っていますが、余りにも規模が大きすぎてイメージは湧きづらいですね。私なぞは構造線から西南が大陸から離れて移動し、その後東北が後から移動してきて構造線のところで一体化したという大雑把な知識しかありません。アルプス山脈の成り立ちもそれが原因ですよね。
館の近くに長者ケ原遺跡があります。なかなか分かり易い名称でいいですね。当時はそれなりに飾り物の生産地で賑わっていたでしょうし、讃岐はサヌキで刃物が産地だったんでしょうね。そんな見たこともないことを想像しながら散策をしていました。
 
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 長者ヶ原遺跡
 
ここ以外にもフォッサマグナパークやヒスイ峡・姫川渓谷は地図で知っていましたが、時間がかかりすぎるような気がしてパス。道の駅小谷で休憩します。小谷はオタニと読んでいましたがオタリと知って何故そう読むのか不思議でした。でも大出の吊橋近くの方と話して、訛ってきたのでそうなったのでしょうという事で納得しました。この道の駅小谷には温泉が併設されており人気の場所となっています。私は時間が少し早かったので利用はしませんでしたが、車中泊には便利でしょうね。営業されていた外の仮設店でうどんを食べましがたが、悪く無いお味でした。白馬の大出の吊橋へ向かいます。
地図には小さく 「大出の吊橋」 と書かれていましたが、敢えて書いてあるのだから何かしら行ってみる値打ちがあるのかな?と思って向かいました。吊橋近くに駐車をして橋に向かいます。何だ?これだけの橋?と思いながら中程から見ると北アルプスの山波が遠望できます。初めて見る景色です。橋を降りて少し上流の方へ行きましたが橋と山波を併せて写真撮影するだけの事でそれ以上の感動はありませんでした。余り暗くならないうちに道の駅白馬へ行って夕飯や入浴の準備をすることにしました。コンビニへ入ったのですがおにぎりが無い。店員さんに尋ねると3時間くらい後でないと入荷しないとのこと。しかたなくパンを2個購入。もう少し走って見つけた別のコンビニでおにぎりを3個と朝刊を購入。ついでに道の駅で土産に野沢菜漬けを購入してから車中で夕飯です。キャンプをしたことが無い人や独り旅が嫌な人にはできない行動でしょうね。よくよく考えると随分惨めっぽくもありますが、私にとっては何のこだわりもない気ままな旅のパターンです。 「夕飯」 を済ませてから風呂を検索しました。幸いに2㎞ほどのところに十郎の湯がありましたので向かいます。玄関を入ってびっくりしました。まるで由緒ある旅館の雰囲気が正面の階段に漂っています。貸し切り状態でリラックス。
上がってからご主人に尋ねると、営業を始めてから20年だか30年だか仰っていました。この辺りは泉源が豊富で風呂に依っては泉質も七つほど (そう仰っていたと記憶します) あるそうです。
さて夕飯も食べたしお湯にも浸かったし新聞も読んだし、明日の行動を少し考えて寝袋に入ります。ここまで読むと皆様はどんな車なんだろうか?と思われるかも知れませんが、極々普通のセダンです。ただ、後席の背もたれが倒せるので、トランクに工作ベタの自分がそれなりに工夫した空間で気持ち良く寝ることができます。外気温がマイナスになると確たる自信はありませんが、暖房をすること無く安眠可能です。
 
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 道の駅白馬 設置された看板 


 11/1,(月)

 6時過ぎに起床、外気温5度。洗面を済ませてからカメラを持って少し散歩をします。 
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駅の裏手には宿がありましたがスキーシーズンしか開けていない旨の張り紙があります。この地域の様子が何となく伝わってきます。さらに進むとなんとも言えない心休まる風景が広がっていました。恐らく地元の人達にとっては、何と言うことの無いある意味ではつまらない景色なのかも知れませんが、私にとっては懐かしい心の安まるような風景でした。車に戻って朝食 (多分昨日購入したパンかおにぎり) を摂っていると、右手のほうでハイエースのようなワンボックスから夫婦らしき人が降りて自転車を組み立て始めました。名古屋ナンバーだったと思いますが地理的には比較的近く、気持ちの良いルートが多くあるようです。
さて私も白馬大橋方面へ出発します。10万分の一の道路地図を見ていて気づいたのですが、 「しろうま」 と読んだり 「はくば」 と読む固有名詞が混在しているようです。白馬岳は 「しろうまだけ」 ですが麓の白馬村は 「はくばむら」 です。山の名前と村の名前から、その背後には古い歴史があるようですね。橋に着くと何組かの人が見学に来ています。やはり道路地図に書いてあるだけの意味があるようです。暫くウロウロとン十年ぶりに山の雰囲気を楽しませてもらいました。
 
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 白馬大橋から

 白馬三山

 
その後橋を戻っておびなたの湯方面、できれば猿倉荘まで行ってみたいと思います。おびなたの湯までくるとその先は道路工事中でした。進めないことは無さそうですが、湯も閉めてありますからこの辺りを散策したいと思います。本当に自分は初めての経験です。普通なら夏場は開業して冬期閉鎖だと思うのですがこの辺りは反対ですね。南股入川に沿って歩くとやはりアルプスの雰囲気です。道路には比較的大きな石がごろごろと転がっています。手に取ってみると結構重いモノでした。自宅に飼っている病気には強いけれど気の弱い金魚の土産に持ち帰りました。この辺りは今の時期本当にひっそりとしています。バンガローが多く建ち並ぶ地域まで進みましたが何も無いので戻ります。来るときに通り過ぎてきた霧降宮切久保諏訪神社に立ち寄ってみました。 
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参宮してみると中々の雰囲気が漂う神社でよかったです。暫く境内を歩かせてもらいました。

 
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 ←右から左へ

  白馬岳・杓子岳・白馬鑓が岳





 ←大出の吊橋



 
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昨日は今ひとつ山々がはっきりとは見えなかったので今日はどうかな?と。これが大正解でした。山々はよく見えるし楽しい会話も有ったし、気まま旅の良いところですね。展望所の張り紙を良く見てみると、直ぐそこのようです。成る程絶景でした。しかし白馬岳・杓子岳・白馬鑓ケ岳の見分けが付かないので、近くで一眼レフカメラを三脚に据えている男性がおられたので尋ねます。 「いやー私もよく分からないんです」 と。雑談をしながら少し移動するとそこに山を説明した絵が画かれていました。 「ご主人!此処に山の説明がありますよ!」 とお呼びすると、 「あっ!本当ですね」 と。
関東方面からお越しでした。お別れしてふと上を見ると珈琲の看板が見えます。山中のキャンプ地のような場所で戴けそうです。
 
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 木立に囲まれた珈琲店
 
私より年配 (でもとてもお元気) のご主人が何やら作業をしておられ、奥様も建物の中におられるようです。場所に似合わず豆から挽いて淹れて下さる本格的な美味しい珈琲でした。ご主人は大阪出身で技術系のお仕事をなさっていたらしいのですが、早期退職をして此の地で勤労感謝の日まで営業をなさり、その後積雪期は安曇野で生活をされているようでした。色んな人生がありますね。そう思う私の事も、同じように見て下さる方がおられるかも知れませんがね。
そのご主人から隠れた絶景ポイントが有ると教えて戴き、地図までもらって行ってみることにしました。しかしそのポイントを見つけることが出来ず鬼無里(きなさ)まで行ってしまいました。諦めて戻る道すがらチラッと目に入った景色で空き地に駐車。バイクでやってきた青年に、此の場所がそうだと教えられました。写真を撮っているとふと自撮りができる事に気づいたので、 「私の自撮りをさせてもらって良いですか?」 、青年も快く どうぞ。こんな記念写真もありですよね?。
 
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 青年のバイクを利用して自撮り

 (ヘルメットカバーに写り込む私)

 
JR大糸線の白馬駅に食堂があれば何か昼食にしたいと戻ります。助屋白馬店というラーメン屋があり、まあ良いかという気持ちで入店。とんこつ白ラーメンを注文。横の席についた外人と日本人妻と幼子の家族連れ。その幼子が頻りに私を見ます。私は直感的に大川小学校の子供たちを思い浮かべました。 「お爺ちゃんのそばにに誰かが居るのかな?」 と尋ねますが当然その子は話せません。お母さんが 「お・も・て・な・し (お爺ちゃんに御愛想)」 と子どもに話しかけると共にご主人にも通訳していました。ご主人はうなずいて にっこり。出てきたラーメンを一口、 「あ、美味しい」 と無言で戴きました。隣のご家族が唐揚げを注文していたので私も右に倣え。これも美味しかったです。勘定を支払って出るときには 「久しぶりで美味しい食事でした」 とお礼。 14:50 さてお腹は一杯になったし帰途につくことにします。この先の青木湖までは夫婦で来たことがあります。独身の頃には社員の小グループで、新婚の頃には夫婦で美ヶ原方面など中部地方もよく旅しました。今回は比較的短い日数でしたが、終わりよければ全て良しで安全運転を心がけて帰る事にします。これからも運転に不安を感じない間は旅をするでしょう。何処かで偶然にこのサイトをご覧戴いた方とお目にかかるなんてことが有るかも知れませんね。 でも、旅をなさる方々は呉々も事故とコロナに対する注意を怠りなくなさって下さいね。             お終い
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