気ままな車旅 Googleマップを頼りに 初ルートで青森へ 2022.11.05~ |
---|
今年のGW前後は異常気象とでも言う様な風水害が全国的に発生しました。2020年の秋に走ったR252の田子倉湖付近の橋が土石流で流されたようなニュースも見ました。でも 「酷道」 と言われるような道路も機会があれば、更にその時点で運転に不安がなければ走ってみたいという気持ちも湧いてきます。特に、一度は白神山地を走り抜けたいという思いがあります。閑な時に地図帳を開いて見たりするついでにパソコンのGoogleマップも眺めていました。使い方は良くわからないので適当にあちこちのボタンをいじっていると、検索操作から車載ナビの様にルート表示をしてくれます。最近の新しい車は同じGoogleマップを利用しているらしいとも。へえーっと思いながら龍飛岬を目的地にすると、新潟から更に日本海側を走り続けて青森へ行ける高速ルートがあります。頼りない記憶の限りでは理解できないけれどどんな道なのか走ってみたい。しかし、16年間乗っている車のナビは10年以上前の地図しか入っていません。目的地を入れると5ルートが表示されてそこから選択できるようになっていますが、Googleマップが選択するルートは表示されないし、そんな所に専用道路やICも表示されません。それでスマホのマップはどんな使い方になるのかを熟知した道で試してみると音声案内もあるし結構具合が良い。これなら今度遠出をするときはスマホをナビ代わりにしてみよう。でも今年は色々な災害に遭われた人達が多いのに、そのような処へ呑気な気分で車を走らせる事は出来ないと思っていました。こうして地図を眺めながら、ああでもないこうでもない、ここはどんな風景かな道は険しいのかな、あそこへはもう一度行ってみたいな、なんて思いを巡らせている時が楽しいんです。車旅はそこまで必要ないけれど、自転車のスーパーロングサイクリングならほぼ1年近くは計画と身体作りで遊べる。気ままな遊びというのはそれが結構楽しい。実際に出かけてしまえばそこで終了。でも区間的冬期閉鎖が始まるのが近づくに従って、行きたいなあという気持ちがつのります。4日の夜に何気なく
「行きたいなあ」 と言葉を口にするともう、直ぐにでも行ってくれば?とばかりの家族の言葉(元気で留守が良い?)。 で、それを切っ掛けにして出かけた次第です。 2022年11月5日(土) 21時自宅を出ました。 これ程突然に出発したのはもう一つ訳があります。仕事に使っている業務用クラウドPCソフトが突然原因不明の不調を起こしました。そのソフト会社自身も原因が分からず、数多い利用者の為に不眠で大騒ぎです。偶々私はその前日に一区切りを付けていましたので気持ちの上では落ち着いて居られたのですが、ソフト会社とは反対に何もすることが出来ません。それならよけいに丁度良いと家族が喜んで送り出してくれた次第です。 いつもの習慣で多賀SAに立ち寄り、6日(日) 0時10分 石川県・尼御前SA着きました。どうやら日本中の高速道路が改修中のようで、道だけではなくSAも一緒に改修されています。2時間程仮眠をしていたが前後各1時間程は何をしていたのか?思い出せない。多分、これから走るルートの事を取り留めもなく思い描いていたのでしょう。 11月6日午前4時10分 再出発です。 半ば独り占めのような道路状況で車を運転していると随分ヒマ、夜間は景色が見えないので特にそうです。別に病持ちでは無いけれど、先の行程や何かの記憶が頭をよぎったりするとつい独り言が出る。暗くて外から見えないのを良いことにしていると、日頃家族から少し滑舌が悪くなったと言われていることを思い出した。 どうも独り言の 「・・・・す」 という発音が、何となく吉本お笑い芸人の (名前は忘れました) 「サ・シ・ス・セ・ソ」 が 「シャ・シィ・シュ・シェ・ショ」 と聞こえるのと似ているなぁ?と感じる(笑い)。NHKのアナウンサーよろしく繰り返していると、チョットだけ良くなったような気がする。そんなどうでもいいことを試して時間潰し。いま文章を読み直しているのですが、昨日(12/25)9:00頃からNHKで財津和夫さんのドキュメンタリーが放送されていました。私と同い年のようですが、あるコンサートの折舞台へ出る直前に 「さ・し・す・せ・そ」 とつぶやいてから出て行かれました。それを見ていて、ああ!みんな同じなんだなあと変なところで納得しました。 7時半新潟県・大積(おおづみ)PAのコンビニでカレーライスを購入して朝食。約40分後に出発。8時58分豊栄 (とよさか) SA着。SAで車のナビは走行軌跡を残す様にセットし、スマホは現在位置で電源を入れ、ナビの設定などを済ませて9時25分出発。 ナビは走行中にいろいろとアドバイスを発して呉れますが、それは一切無視してスマホのメッセージに耳を傾けます。途中で一般道へ入る事もありますしその逆もあります。そんなときは本当に大変でした。こんな道を走っても良いの?これは旧住宅街の狭い道だよなあ、とか、Uターンしてるんじゃ無いの?とか。ある時T字路では車のナビは左へ向かえと言うけれど、スマホは右へ進めと言う。この時は本当に一瞬この辺りの地図を思い描いて固まるような気持ちになりましたが、最初に決めた通りスマホに従います。 正午、山形県・道の駅鳥海ふらっと着。R7は過去にも自転車 や 車で走っていますが、此処に立ち寄った記憶はありません。根拠や理由は、南から北へ走ると道路を横切らないと入る事ができないからです。車もそうですが自転車は余程の理由がない限り致命的ですね。しかしおおよその場所は知っているのが禍して、どう走って此処へ着いたのかどんな場所にあるのか不思議でした。食堂で昼食にカキフライ定食 (美味しかった) を食べて、にわか雨の降る中12時55分出発結構な道のりの羽州街道と表示されている一般道を走りました。そう言えばかなり前に 「日本の街道」 という毎週発行誌(2002年5月開始)、これを持っていつか車で走りたいとの思いから購入して保存してありますが中々実現しそうにはありません。 16時15分もう夕方になっているの?という思いで青森県・道の駅いかりがせき到着。新聞を買ったり近くのコンビニで店内調理弁当を購入したが、店のしんまい店員の手違いか余り美味しく無かった。弁当容器を捨てに行ったついでにメロンパンを一つ購入。裏手に隣接する風呂に入ってから今日の記録メモを取って後就寝。 走行距離958.4㎞ ・ 実走時間計算13時間45分(早い!) ・ ETC料金10,140円 (安い!)のメモや明日からの適当な予定訪問地名が残っています。でもこのルートを2~3回経験すればもっと早く到着できるような気もします。この道の駅からJR弘前駅は20㎞30分ほどの所です。明日から帰宅までは、弘前・乳頭温泉・JR秋田駅・弥彦山・道の駅象潟ねむの丘・富山などと適当に考えていました。 考えて見れば 「馴れ」 っていうのは大変なことですね。若いときにはこれ程長距離を何気なく走るなんてことは想像もできませんでした。どうしてこれ程の長時間運転ができるのか自分でも不思議。車の進歩が大きな要因でしょうが、それだけでも無いようにも思います。 11月7日(月) 4時30分起床、実際には3時過ぎからウトウトとしていました。昨夜眠りについたのが何時だったか記録漏れ。いずれにしろ自宅をでる時刻がいけなかったと反省。外気温1度、内気8度。取り敢えず岩木山方面へと思い5時45分出発。少し走ると外気温が0度に変わった。さすがに土地柄、路面状況に注意が必要と感じる。 7時25分、弘前市立岩木小学校近くのコンビニでコーヒーを買った領収書があるが食べ物が見当たらない。これを書きながら記憶を辿っているとその場の自車他車の動きも蘇ってきますが・・・霞は食べられないしねえ・・・・と思案していましたが、これを書いている翌日、同じ店のレシートが見つかりました。6時34分に大盛りナポリタンを購入していました、人並みで一安心です。 アップルロードを岩木山へ向かう。以前、ネックレスロードを走った時からからリンゴ畑で実るリンゴが見たいと思っていました。畑は一旦通り過ぎて岩木山神社へ。早朝から来ている人も何人かおられた。その中に不思議なすれ違いをした女性がおられました。話すと長くなるので省略します。来た道を戻ってリンゴ畑へ。藤村の詩のようなうら若い女性が、この畑で仕事をしていたら時間を忘れて眺めていられるのになあ、なんて想像もしてしまう。どちらにしても写真を撮りたいだけなのだが余り近づきすぎるわけにもいかない。初冠雪の岩木山 (書きながら調べると6日に降ったとのこと) と林檎でそれらしい雰囲気の写真になったかな。ほんとうはもう少し時間を掛けて2016年の気まま旅のように岩木山の裾を回れば、もっと感動的な風景が見られたとも思います。 |
初冠雪の岩木山と 林檎畑 |
ひとまず弘前駅に向かって駐車場を探し、9時26分入庫。駅舎内のショッピングコーナーで土産用の林檎を探すが無い。観光案内所で尋ねると少し離れた場所に専門店が有るとのこと。お城まで約1キロなので往復の散歩を兼ねて歩くのにも丁度良い。ふと目に入ったのが世界遺産に登録された縄文遺跡群の地図です。これまでに訪れた事があるのは亀ヶ岡石器時代遺跡・田小屋野貝塚・三内丸山遺跡・大湯環状列石だけです。今回も一つ二つ見学に行ってみようかなと思っていましたので、大きくて見やすい案内地図を貰いました。教えて貰った道を少し辿ると林檎専門店がありました。お店でいろいろ話しながら今月の中頃から出荷が始まる林檎のうち 「サンふじ」 3㎏詰めを予約購入させて戴いた。そのお方は2~3種類の名を口にされていたが、これがお勧めのようでした。楽しみです。 弘前城の北東に土産物店や 「津軽藩ねぷた村」 という施設があることを知っていたのでそちらへ向かいます。弘前城は次回無料の入場券を持っていたのですが、桜の無い季節に関心が湧かず券は自宅に置いたまま。その施設入り口付近に林檎の実った木が1本あります。 |
交通整理の方もおられるので安心して撮影 |
駐車場入り口柵には防犯カメラのシールもありました。夜になるとつい手を伸ばす人もいるかも知れませんね。先ほどアップルロードで見た林檎と同じ品種のような気がします。根元の案内板には「青森りんご サンふじの木」とありました。駅近くのりんご店で予約した品種だと気づきません。疲れているのもあるのでしょうけれど、お店の女性
(娘と似た年格好) が気持ち良くこれと勧めて下さるのだからと、それ以上の思いはありませんでした。でも改めて写真を見ていると、美味しそうだなあと感じます。因みに王林も同じ時期のものだそうです。お店で「あ、王林ちゃんですね」と冗談めかして言うと笑っておられました。嫌みの無いまま成長されたら良いなあと思っています。 駅に戻ってきて何かお昼を食べようと探しているとミスドがあります。店先のメニュー看板を見ると、ドーナツだけでは無くチャーハンもあります。たまごチャーハンをコーヒーセットでいただきました。12時43分駐車場を後にして道の駅雫石あねっこへ。 16時20分道の駅到着。何とも思わずに走っていますが、結構遠いんですね。 食堂は閉店時刻が迫っており、うどんを注文。何かしらうどんの量が少ないように思う。その後売店コーナーで明朝のパンを購入。食堂も売店コーナーも何だか割高な感じ。併設の風呂は最終が20時なので急ぐ。湯上がりに入り口付近を何となく見ているとキャンプ用シートや薪などいろいろと貸し出す為の展示がしてありました。そこにいた方に、キャンプ場は近いのですか?と尋ねると裏手すぐ近くに有るらしい。成る程!だから割高な設定になっているのだなと勝手に了解。でも盛岡市辺りの人達にはとても便利な息抜きの場所ですね。少し離れたJR雫石駅付近には行った事があります。でもこの時の旅は二度目に訪れた大川小学校のことで胸が一杯になって、全く別の読書感想サイトに書きました。 本日は213.7㎞走行。 |
翌朝 6:21 |
11月8日(火) 4時起床 内気10度 外気7度 小雨 良く寝た、と走り書きのメモがあります。 昨夜寝る前に書いたのでしょう、乳頭温泉・田沢湖・角館・JR秋田駅 いぶりがっこ・象潟ねむの丘 とも書いています。いつもの事ですが朝の洗顔は、時刻では無く起きたときに行います。なるべく人様と一緒にならないようコロナとは関係無く気を付けています。昨日買ったパンはレシートにはパンとしか書かれていませんが、長くてズッシリとしたもの (ジャムとクリームの2層だったかな?) とあんパンのようなものを買った記憶があります。これを二つとも食べて朝の薬を服用。何故かしら私は 「朝」 と認識すれば何時でも食事ができます。?変なのか普通なのか・良いのか悪いのか....? 6時15分に乳頭温泉郷へ小雨の中出発しました。この温泉名は地図やTVでよく知っていますし、立ち寄りたいと思いながらも一度も訪れたことがありません。秋田街道 (R46) は以前、角館から盛岡へ走った事があるはずですが、逆方向へ走ることも重なって記憶が一致しません。つまり記憶としては全く見た事の無い景色の中を走ります。仙北市で車のナビと案内標識に従って田沢湖方面へ。更に秋田駒ヶ岳?を右にしながら山間部を進みます。左手方面の風景が小雨に濡れて初冬の雰囲気がします。(下の写真) |
|
時間も早いので行き違う車はありません。ところどころに温泉の案内看板がありますし中には沢山の車が止まっている施設もあります。うっすらと記憶にある大釜温泉の姿が見えました。今の時間帯では入浴できる所も無いだろうし、できたとしても落ち着かないと思い探しませんでした。歩けば幾つかの温泉がありますが、またの機会にゆっくりと湯巡りができるでしょう。 |
|
年寄りの私でも間違いなくお肌すべすべになりそうな (ムリかな?) 温泉郷を後にして田沢湖へ向かいます。これを書きながら10万分の1の地図を見、走った道に赤色蛍光ペンでなぞっていますが、何時かは地図をメインにナビを参考にしながら時間を気にせず走れる日が楽しみですね。 田沢湖を初めて目にしました。時間が早いので誰も居ません。 |
8:20 |
案内板を読んでいると、凄い湖だということが分かります。そう言えばかなり以前におさかな君先生がここでクニマスを見つけたということでニュースになっていた事を思い出しました。近くに 「飲水思源像」 と命名された像があります。 |
|
しばらく散歩後たつこの像へ向かいます。十和田湖の乙女の像は見たことがありますが、たつこさんにはお目に掛かった事がありません。伝説の美人という以外何も知りません。そのたつこさんに逢いに逝く途中の黄葉が美しかったので愛車も一緒に写真を一枚。 |
|
もうすぐ逢えるという時に集落の風景が余りにも気持ち良かったので写真を。住んでいる人達はなんということも無いのでしょうが、私にはとても気持ちの良い風景でした。 |
|
駐車できる場所を探して先ず目に入ったのが漢槎宮で記念写真を撮る中国人達。 (帰宅後、飲水思源像から推して台湾の方々かもと思います) |
漢槎宮(浮木神社) |
横にあるたつこ像でも盛んに撮影していました。9時という時刻からして直ぐ近くのホテルで宿泊されたのでしょう。その時の私からすれば、余りにもひっそりとした此処でなぜ宿泊?という感じでした。 たつこさんは黄金色に輝く像が有名ですが、私には曇り空も重なって何となく寂しげな女性に見えましたのでその様に撮影処理しました。 |
表面上は輝いていても 心の中は寂しさで一杯 ということもあります。 |
さて、たつこさんとお別れしてR60からR105を経て角館へ向かいます。阿仁街道を角館に近づくと、見覚えのある景色が出てきます。この街道は以前北から南へ、南から北へと走った事がありますし、サイクリングの途中で秋田内陸縦貫鉄道も乗車したことがあります。あいにくの天気ですが街中へ入って駐車場へ。 |
桜の頃の景色はこちら |
|
此処はやはり桜の頃が一番ですね。時々雨も降るので人も少ない。お茶を飲ませてもらえる店はないかと歩きながら写真をとりました。女性の車夫 (車婦?)
もおられました。自転車でも来たし車で独りや夫婦でも来ました。中々立派な町並みです。しかし小雨や少し大粒の雨が降る中休憩をする場所も無いので出発をすることにします。 羽州街道をJR秋田駅へ向かいます。秋田市は村上市から自転車で訪れたのが最初で、その後車でも一度ならず来ています。市内の観光地は過去に訪れていますので今回の立ち寄りは 「いぶりがっこ」 を土産に購入する為です。美味しいんです。昼の腹ごしらえに駅ナカで比内地鶏の極上親子丼を食べました。以前夫婦で来たときはその隣の 「食べ放題・・・」 という店に入った記憶があります。食後は新米のサキホコレを土産に買ってスタバでコーヒーを飲んで1時39分には駅前駐車場を後にしました。今日の車中泊予定地、道の駅象潟ねむの丘へは14時57分着。レストラン・入浴にとても良い場所なのですがチョット時間が早すぎると思いました。此処の象潟の海九十九島も以前歩いた事があります。ならばと、もう少し先の道の駅上林 (かみはやし) へ行くことに変更しました。途中のコンビニで新聞を買い、道の駅朝日で夕食に天丼を食べ、更に先のローソンで明朝のパンと温泉の情報を仕入てから瀬波温泉へ向かいます。かつてこの温泉街で一泊し、自転車で青森まで走りました。温泉街の入り口に 「湯本龍泉」 と大きな看板がありましたので、手近にそこを利用。広々としたお風呂をほぼ貸し切り状態でゆっくり堪能し、道の駅へ向かいます。ナビに悪気の無いことは承知ですが、少しでも短い道のりを指示してくれますので余計な思案をすると混乱します。20時44分到着。この道の駅はかつて自転車でJR金沢~JR秋田を不眠スーパーロングサイクリングに挑戦したものの、GWにも関わらず余りの寒さに衣類の準備不足が重なって挫折。JR村上駅へ行く道を尋ねた記憶がはっきりと残っています。今回の旅は何故かしら駐車場所が、気に入りの端っこでは無く中程ばかりです。 本日は355㎞走行。 |
|
11月9日(水) 4時目覚め、6時30分起床。 洗面をして建物の裏手に回ってみると遠い山の向こうが燃えているような朝焼けです。今朝買ったホットコーヒーと昨日夕方仕入れたパンを食べ、急ぐことも無いので新聞を読んでゆっくりと時間を過ごしていると、犬の散歩をしているのか頻りに何匹もの鳴き声がします。犬好きなので見回してもそれらしい姿がありません。何度目かの時、ふと空を見上げると白くて大きな鳥が三~五羽づつ連れだって飛びながらかけ声を出していました。自然の状態で飛ぶ白鳥を見たことがありませんので、白鷺ではないし何の鳥かなあと見上げていました。ぼんやりと時間を過ごした後、弥彦山からうみてらす名立へ向けて9時20分出発です。R7を少し走ると右手に「お幕場森林公園」と看板が出ています。一瞬、墓場公園?と見間違いをし、混乱しましたが訂正と同時に右折。寄り道大正解でした。 |
|
くちばしの黄色い部分の形からコハクチョウらしい。すぐ脇で農作業をしておられた方に今朝の犬の鳴き声を話すと、そうですと笑いながら教えて下さいました。田圃によく餌を探しに行くが、キツネが居るので夜はこの池で寝るのだそうです。成る程それで道の駅の上空を裏手の方角へ、飯だメシダぞ!と
(多分ね) かけ声を掛けながら行くんだなと判りました。一眼レフカメラを持った人が周囲を回りながら撮影しておられます。凡そ30分余り珍しい景色を眺めて時間を過ごしました。そのまま少し行くと森林地帯(お幕場の由来)を外れて日本海が見えます。沖合にガス採掘のプラットフォーム設備が見えました。 下の画面左↓4分の1程に写っています。肉眼ではもっと大きく見えます。 |
|
ナビにR7を通らずにR345とR113を利用して海岸に近いところを新潟空港に行くように設定。何しろ、なるべくゆっくりしてきて下さいと優しく?言われているものでね。景色をみるでも無く見ないでもなく、着陸態勢の飛行機を上に、ナビの仰せに従って長閑な道や街中を走りながら空港に到着。丁度お昼時なのでターミナルビルで昼食にします。カレーセット
(どんなものだったか忘れました) を食べて、横の土産物店を覗くと奇麗な織物生地で作った小物入れがありました。地元名産生地 (亀田縞) の様ですし値段も高くなかったので娘への土産に購入。少し地味かなとは思いましたが、そのうち小物入れに馴染むようになるだろうとOKにしました。(娘には内緒) さて、弥彦山 (やひこやま) に向かいます。以前から一度尋ねてみたいと思っていましたが、今回やっと実現しました。可能な限り海岸沿いに走りたいので、113・402 (国道番号) とブツブツ繰り返しながら走ります。ナビには弥彦神社を入れてありますが指示を無視して遠回りに113・402です。記憶がやや薄れた今は、弥彦山の見えた方角から思うに違う道路を走っていたのではないかと想像します。この時の走行ルートだったと思うのですが、もの凄く広い田園地帯を走りました。遙か左前方に見えるのが弥彦山と思われます。広域農道だったと思いますが、県外ナンバーが走っても良いのかなあ?でも流石に米所新潟だなあ!そんな道路でした。私には驚きの直角エル字型を右折する場所もありました。うっかり暗い中を走っていると田圃に突っ込みそうな場所です。余りにも広いので交差点 (勿論信号なんて無し) に近づくと錯覚を防ぐ意味で何度も右と左を確認します。一般道へ出てきてから 「弥彦山スカイライン」 の看板が見えました。神社へ行くつもりでしたが、後でも良いかと思ってナビの誘導を無視してスカイラインへ進入します。本当に頂上まで行けるのかなと思うような箇所もありましたが無事に山頂駐車場へ到着。思ったより多くの車が駐車しています。中にはスポーツカーも。もう少し気象条件が良ければ佐渡島は直ぐそこにきれいに見えるはずです。しかし私にはそんな景色を見る運は薄そうです。龍飛から北海道を見た時と同じで少し霞んでいます。 かつて夫婦で佐渡島へツアー参加したことがあります。関空からYS11で新潟空港へ、そこから船で渡ったのですが、上空から見た島は直ぐそこで地図を見た感じと随分違っていたことを覚えています。測ってみれば凡そ36㎞ですから当然でしたね。 遠く山裾の風景が見えます。弥彦村や三条燕方面でしょうか。田園風景が大きく広がっています。 |
佐渡島方面を望む(薄らとしか見えません) |
弥彦村や三条燕方面?(はざ木の風景) |
山頂へ上がる為にゴンドラに乗りました。クライミングカーと記されていて、中から上のホームを見ると45度以上50度くらいはありそうです。ふと案内板に気づくとやはり傾斜50度と書かれていました。 平日の午後ですがそれなりに観光客がおられます。 いつもと同じように愛車も一緒に写真に収めました。あちこちと眺めているとロープウエーの山頂駅が直ぐそこにあります。弥彦神社もそれほど時間を掛けずに歩いていけそうです。それでもウーン何だか歩くのも面倒な感じがします。申し訳ありません。でも本当は、強い散歩をしなさいと医師から指導されている体なんですがね。 |
|
そろそろ道の駅うみてらす名立へ向かうことにします。駐車場へ入ってくる車を見ていると来た道を戻らなくても通り抜けができそうです。その後402から352・116を経て西山ICから北陸自動車道へ入りました。名立谷浜ICに向かいます。ここからが今回の車旅最高の間が抜けた話になります。 うみてらす名立は大人気の施設です。私も一度偶然に訪れてからは、この辺りなら此処と決めています。食堂・風呂・土産・車中泊、どれをとっても言うことはありません。名立谷浜ICを出れば近くにあります。このICはSAも併設されていて便利です。その便利さが仇になりました。どうも腹具合が芳しく無い。急を要するわけではないが人の多い道の駅よりもSAの方が良いのではないか。そう思ってSAを利用しました。ところが何処をどう間違ったのかICを出ること無く能生ICへ向かって仕舞いました。仕様が無いなあと能生で降りる事にします。急いでるわけではないので、能生から一般道を戻ってもさほど時間が掛かる事でも無いしと。ICから道の駅能生までは3.5㎞。更に誰の歌だか 「・・・・ここは筒石親不知・・・・」 と歌われている筒石を通って10㎞でうみてらす名立に到着。何と運の良いことに今日は比較的と言うか寂しいくらい広々としています。駐車場所は”何処でもOK”の感じです。でも何となく明るさが無い。食堂を目指して近づくと、 「第2水曜日全館休業日」 の張り紙です。何だ!13㎞も戻ってきて休業か・・・、自分のミス!そこまでは確認していませんでした。仕方無いけれど今日の風呂はどうしようかなと地図を見ていると、能生から7㎞余り離れた所に温泉がありますので風呂は決定。車中泊は能生では無く何処か他にと探していて親不知ピアパークに気づきました。で、また又今来たR8を能生まで戻って長者温泉ゆとり館へ向かいます。時期的に早くも薄暗くなってきています。北陸道と北陸新幹線をくぐって進むと次第に山道の上りに差し掛かります。間違って無いのかな?と首をかしげながら細い道をくねくねと上っていくとひっそりとありました。4~5人が利用すると一杯になりそうな広さです。何でも当初は行政が設置した温泉で、何人かは宿泊可能らしいのです。日中の日が差す頃に来ればイメージがもっと変わると思います。道の駅能生からはおよそ5㎞の所にあります。帰り道では道端にイタチの光る目が見えました。次第に近づいてもジッとこちらを見ています。それなら動くことは無いだろうと下り坂をゆっくり下っていると、いきなり車体の下へ飛び込んできました。それは無いだろう!小さな音が聞こえたものの、轢いた感覚はありませんでしたが余りいい気のしない瞬間でした。せっかく良い名前の温泉に浸かってきたのにななあと独り言。急ぐ旅でもないしとR8を親不知へ向かいました。 21時頃ピアパークに到着。夕食はどこで何を食べたのか全く思い出せません。本日は298.1㎞走行。名立谷浜ICを出そこなってから此処まで、行きつ戻りつ詳しく記憶の無い道と初めての道を走った笑い話のような時間でした。8日は皆既月食と天王星食、次回は322年後の土星食とか。生まれ変わった時に見ることにしましょう。夜空には月が明るく光っていました。 |
9:25 親不知海水浴場海岸 投げ岩と北陸自動車道・その間に霞んで見えるのは名立谷浜方面でしょうか |
11月10日(木) 昨夜は22時頃には寝たでしょう、5時過ぎに起床。何もすることが無いのでぼんやりと景色を眺める。海岸の方から波が石を洗う音が絶え間なく聞こえてきます。海岸でこんな心地よい音は初めてです。カラカラでもなくコロコロでもなく耳にとても優しい音でした。 9時頃になってようやく海岸へ、ゴミはほぼ無く美しい状態に保たれています。足の下は角が取れた優しい石ころばかりで、1メートル近く低い所が波打ち際です。昨夜の波が高かったのか随分こちらの石も濡れています。こんな海岸は初めてです。ご夫婦で石拾いをされている方がおられたので翡翠探しですかと尋ねると、いえ薬石ですと見せて下さいました。しっかり耳と目に焼き付けて私も探しました。 それがこの石 (下の写真) です。薬石は左の大きな石の右下薄茶色3個かな?、その上の青っぽい3個は一応翡翠!という事にして、それ以外は大雑把に掴んだ石。皆、見た事の無いような色合いでした。全部金魚鉢に入れてやろうと思います。左の大きな二つ (手のひらサイズ) は邪魔かな?でも角張っていないので安心です。 |
左上の茶色い石は乾いていると何の変哲もない灰色、でも濡れると写真よりも鮮やかな茶色に変身。 その下の縞模様が入った黑っぽい石は、縞目の縦横が珍しかった。 金魚4匹は二日ほどびっくりしていたが、直ぐに馴れました。 |
さて、ピアパークも本日休業らしいので、立ち寄った事の無い道の駅滑川へ行ってから帰宅の途につきたいと思います。少し走ると道の駅越後市振の関、昼食にしました。この道の駅は自転車で金沢~秋田を目指した時に食事利用した記憶があります。更にR8を繋いで走っていると右方向に「魚津水族館」(日本最古)と「魚津埋没林博物館」の案内が見えました。急ぐことはないので方向転換します。蜃気楼で有名なここ滑川で時間をつぶし、22時から24時の間に帰宅の旨を連絡した後、北陸道滑川ICから帰途につきました。今日帰れば明日(金)には業務ソフトの状態(ほぼ間違いなく復旧)を知ることもできます。 私の気ままな車旅をお読み戴いている方はお気づきでしょうが、到着時刻・出発時刻・車内温度と外気温度や走行距離が繰り返し書いてあります。これは私のようにセダンで旅をしようとお考えの方々に、少しでも何かの参考になればとの思いです。現在はワンボックスカーが一般的になっています。セダンではうまく車中泊できそうにないと思っておられる方も多いと思います。私はマークXで旅をしますが、これは後席の背もたれを前に倒すことができて車内空間がトランクと一体になります。背もたれとトランク部分の段差は、段ボール箱を加工して物入れ兼用にしたものを敷いて解消しています。寝返りを打つのはやや難がありますが、そのために睡眠不足になったことはありません。結構快適です。この様なことに気づく迄は座席を後ろへ倒して段差を解消して利用していました。窓の目隠しは当初からキャンプ用シルバーマットを窓枠の形に切り抜いて利用しています。これは窓枠にきっちりと収まるようにしていますので、露も付きませんし目隠しになる上、何よりも車内温度を下げにくくしてくれています。エンジンを掛けて暖房を入れながら寝たことは一度もありません。大きな身体で無い私には足を伸ばして寝るのに大きすぎずかといって不足もない空間です。只、難点は起き上がるときににはやや高さが不足になります。寝袋を使っていますのでさしずめ蓑虫と言ったところですね。でもまあ、せめて雀のお宿くらいあるともっとリラックスできますよね、2023年中にはそうなるでしょう。寝ながらTVを見たいとかラジオを聞きたいとか、本を読みたいと思った事はありません。大袈裟に言えば、自宅でのような日常生活をしたいと思っている訳では無く、日が暮れれば寝て夜が明ければ起きるようなものです。今回の気まま旅の時期でも自分的には快適でした。 私は中学生の頃にTVで 「ルート66」 を毎週みていました。日本ではそれに匹敵するような国道はありませんが、北から南へ東西も含めながら走る事は可能です。大人になっても結婚をして所帯を持っても、孫が選挙権を得て自分のエネルギーが半減したような現在もドラマの内容に憧れを持ち続けています。それは家内も知っています。ですから、ある日突然 「行きたいなあ」 と言っても、あっそう?!となるのでしょうね。そんな事は無いと思いますが大袈裟に言えば放浪癖なのでしょうか?。 愛車は丸16年、走行13万4千㎞余、本州と四国はほぼ走りました。かなり愛着心を持って乗っています。ハンドリングは言うに及ばず加速もブレーキも、そして私も注意を怠らなければ今のところ問題はありません。試行錯誤はあったものの 「寝る」 のにはさほどの問題は無く、車室空間の狭さが効を奏して真冬(未経験)でなければ寒さ知らずです。これからも自分の意に反して老いた私と二人六脚、積雪期以外は機会を見つけて非日常の心持ちで何処かへ行きたいと思っています。北海道は未上陸、九州は未走行ですので楽しみながら旅をするところはいくらでも限りなくあります。 皆様も機会があれば・健康管理に注意し・愛車のメンテナンスを怠らないように、そして何よりも愛想を尽かされないように旅を楽しんで下さい。愛想って?誰から??それは人それぞれでしょうね。(笑い) |
Vol.Ⅲトップ頁から その他の「気ままな車旅」へどうぞ Vol.Ⅱ トップ頁 Vol.Ⅰ トップ頁 |