《私の本棚 第199》 平成25年9月号
チャンドランという脳神経学者の書いた本です。 幻肢というのは事故や手術で手足を無くした人が、無いはずの手足が痛かったり サバン症候群という言葉を聞いたことのある人も多いと思います。彼らは日常生活にも支障をきたす程度のIQであるにも拘わらず驚異的な特殊才能を持っている人達です。8桁の この本を読んでいると、今まで 「人間の脳は凄い働きをしている」 とだけは理解していましたが、そんな生やさしいものでは無いことに気づきます。脳の働きのごく一部しか分かっていないというのが現実のようです。 1912年にドイツの気象学者アルフレッド・ベゲナーという人が、アフリカ大陸の西岸と南米大陸の東岸はくっついていたが、大陸移動で離れたと発表しました。当時は笑いものにされたようですが、その後地球の内部にマントルが存在することが分かり正しい説と理解されました。 --- 他人に理解されないものは無価値となってしまう --- 脳の働きもいつの日か解明される日がきて、幻肢なども治療できる日が来るのでしょう。 |
植物園にて |
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