青森県五所川原市 から 新潟県新潟市 まで
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4時に起床、フロントでコンビニを尋ねて弁当を買いに行く。ライトを点けて走るのは久しぶりだ。市役所を過ぎて湯沢北高の前にコンビニはあった。暖めてもらった弁当を下げて戻り、ホテルで腹ごしらえを済ませると5:20に出立した。 左↓、雄勝トンネル秋田県側 右↓、雄勝トンネル山形県側 |
自転車で走ってみると湯沢市も広い、そんなことを考えていると「小町堂」の看板を見落としてきた事に気づいた。仕方がないか…妙齢の美人にはやはり縁がないんだね。雄勝トンネルに差し掛かる。このトンネルを出れば山形県に入る。JRの駅もそうだがトンネルも見ると写真を撮りたくなる、そこで一枚パシャ。道ばたには春を告げる草花が咲いている。見たことの無い花(きくざきいちげ)だと思うがそこここに咲いていました。 山形県側にでると真室川町の標識があって、ここは真室川音頭の故郷ということを知る。小学生の頃にラジオで聴いたリズムと最初の一言二ことが浮かんでくる。これを書いている今、どんな歌詞だったのか知りたくてググッて (若い人に教えてもらった言葉です) みました。古き良き時代のおおらかな風習が目に浮かぶようです。いずれ読書感想のコーナーで宮本常一氏にご登場願いましょう。 たった今問題に気づきました。5月1日の夜にデジカメのバッテリーを充電したのでしょう、装填したときに日付と時刻を合わさなかったのでデタラメなデータになっています。ああーっ!?ガックリ……。分かって戴けます?この気持ち。遠足を終えてこの文章を書くのには、行程予定表と簡単なメモ・レシートの日付けと時刻・デジカメ写真のデータ・地図や観光パンフレットを手元に置いて記憶を辿ります。特にデジカメのデータは貴重です。 ない!無い!!ナイ!!! |
左↓、 主寝坂トンネル 右↓、土筆と蕗の薹(こんな光景は見たことが無い) |
とにかく頑張って思い出してみます。主寝坂トンネルを出ると山間の集落が点在する中を走る。相変わらず向かい風と坂道ばかりだが、何かしら普通に感じてきたから不思議なものです。横の畑の畦に蕗の薹とツクシが群生している。十和田湖へ向かう途中もそうだったが、雪のないここで撮らなかったらもう出会えない景色のような気がして写真を撮った。金山町では用水に鯉を放し飼いしているということが雑誌に載っていた。津和野のような景色が見られるかなと楽しみにしている。コンビニで場所を尋ねると親切に観光パンフレットを下さった。キョロキョロしながら走っていると、小学生の一団が通学用バスを降りて集合している。何をしているんだろうと思いながら場所を聞くと、不思議そうな顔をして私を見つめながら教えてくれた。コンビニで言われたとおり、今日は水量が多くて (雪融けの季節で) 見にくいが沢山の鯉が泳いでいる。あまりよく見えないのが残念でした。でも、偶々水路の清掃をする人もおられ町おこしに皆で協力しておられることが伝わってきました。先程の小学生のメンバーが歩いて行く先を見ると小学校の校舎らしいものが見える。ああ!ゴメンね、きょうは祝日じゃなかったんだ、これから授業が始まるんだね、私は勝手連休にして休んでいるもんで…。 |
・・・やっとの思いでデジカメデータを修正しました。駅で乗り換え待ちの時の写真のように、基準になる写真から1枚ずつの作業です。完璧ではなくてもそれなりに使えそうです・・・。 |
30〜40分ほど見学の後天童へ向けて走り出した。 |
9:40 新庄市のセブンイレブンで昼用弁当を購入。しばらく走ると道の向こうに桜が一本咲いている空き地があった。走って行く車を眺めながら (立場は反対かな?)
のんびりと食事。尾花沢には蕎麦屋が点在している所があるのは知っていたが、何しろ良いイメージが残っていない。尾花沢といえば紅花と結びついて記憶にある。確か数十年前にこの地からアメリカに渡って 「レストランベニハナ」 でアメリカンドリームを実現した青年がいたような記憶があるけれど。そんな意味の無い事を考えながら走っていました。 村山市に入ると道の駅 「むらやま」 が見える。チョット寄り道をするとこちらは店舗がなく、反対車線側にある。陸橋を渡るのも面倒だが車旅なら車中泊に便利そうだった。早々に退散して道の駅天童へ向かう途中、左手に白い桜の花が咲いているが何だか雰囲気が違う。農作業中の私とあまり歳の違わないお爺さんに尋ねるとサクランボとのこと。そう、うっかりしていた、山形はサクランボの名産地だった。 「さくらんぼ東根」駅近くのコンビニ駐車場から写真を撮っておいた。 |
天童は大きな施設が沢山あって、立派な無料の足湯が整備されていた。取り敢えず足を浸けてみると最初は熱く感じたがなかなか良いお湯で、しばらくは子供連れと一緒に浸かっていました。 |
天童の足湯コーナー |
腹ごしらえをするのに店舗の中に入って又々懲りずに山菜そばを注文。どうしても十和田や角館のそばが間違っていたのだと思いたかったんです。少しだけきげんが治りました。今日は天気が持つかどうかという空模様の中、山寺(立石寺)へ向けて出発。案内に従って左折をしたが行けども行けども上り坂。山寺というくらいだから正面に見える山の中にあるのかな、それなら随分上らなければいけないし大丈夫かな?。かつてツアーで行ったことのある人の話だともの凄い石段を上がるような所らしい。雨が降る前に行けるだろうかなどと心配をしながら引き足ペダリングをしていました。 |
左↓、山寺の登り口 右↓、途中の石段 |
山門の登り口にいた青年に参拝往復の所用時間を聞くと、大体90分とのこと。リュックから運動靴を取り出して履き替えた後上り始めた。聞いていたほどではなかったが、一応走り続けてきている上に使う筋肉が違うのでそれなりに堪える。足を痛めないように気を付けながら上がった。 |
左↓、山寺五大堂と眼下の風景 右↓、五大堂内部 |
上から見る景色は心が洗われるような思いでした。岩を削ってできたような道を上がってみて立石寺の名称を実感しました。 芭蕉の時代なら確かに蝉の声は岩にしみいったことと思います。 |
下りてきて自転車で走り始めると下り坂ばかりで快適です。山形市内へ進みますが駅の方向が分からない。工事中の人に尋ねると 「ここからは分かりににくいです」
と言いながらあらかたの方向を教えてもらった。また暫くしてから信号を渡ってきた通学用自転車の高校生に聞くと、構わないので駅まで案内しますと言う。なんでこうも良い子達ばかりなんだろうと思いつつも、いくら何でもそれは丁寧に断って16:10ホテルに到着。雨に降られることなく良い旅でした。 明日は間違いなく雨という予報で輪行と決めている。ホテル隣の牛丼屋で夕食を済ませて、駅へ向かう。駅の向こう側に霞城公園があるので進んでみるが途中で気が変わって止めた。駅で乗り換え時刻などを教えてもらって乗車券を購入しコンビニで大きいサイズの傘を仕入れた。 部屋へ戻ると自転車の収納に取りかかる。珍しく上手に収納ができたので今後の為に (もうそろそろ走れなくなるかも知れないのに) 写真を撮っておいた。 |
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