《私の本棚 第367 》 
2026 令和 8年10月1日号   

 「 知るとは 知らなかった自分 を知ること 」  永田 和宏 著
 
あんな本こんな本読書感想、知るとは知らなかった自分をしること、永田和宏
あんな本こんな本読書感想、知るとは知らなかった自分をしること、永田和宏 
  猛暑、今朝は少し涼しいとまでは言えないが、扇風機で凌げそう。洗面を済ませて京都新聞を取りに出る。郵便受けから取り出すと、永田和宏先生の写真と「天眼」の文字が目に入りました。
 さて、標題を読むだけで、おおよその内容輪郭は浮かんできますが、どんなふうに表現されて細かく教えてもらえるのかと楽しみながら読みました。(以上7月記)
……今日9月19日になってこの10月号を書こうとして再読しています。15日に北海道車独り旅から帰宅し、いろいろと片付け事を済ませ、パソコンで下書きに向かっています。……
 
先生は 「本を読んで、それを知らなかった自分がいた、そのことをいま改めて知ることになった」 そこがポイント。と述べられています。 先生は私より一歳年上、年齢だけは似た方ですが、学者であり歌人であり様々な成果を残されています。奥様もお子様方も優秀なご一家です。記憶を辿っていると、人生論ノートの 「孤独について」 で違ったお言葉にふれていました。 「知らなかった自分に気づく」 ということは多くの人達にあり得ます。しかしそこから先は、先生と同じ様な 「知らなかった自分に出会う」 ことは極めて難しいとも感じます。
 たとえ話として自分なりの解釈を少しお話します。ご近所の方々や友人の存在そのものは誰も皆共通のありふれたことです。今までは何気なく、あの人は・彼、彼女はこういう考えを持って行動する人だと思っています。ところがある日、何でもない一言や行動に触れた瞬間、相手の考え方について自分が知らなかった一面を知る場合もあります。普通はそれでお終いになります。しかし先生のおっしゃる 「知らなかった自分に出会う」 ということは、そこから一歩踏み込んで、これまで知らなかった一面、それはどの様にしてあの人の身に付いたのかを考える事を述べられているように思うのです。しかしそれをもって他人を馬鹿にするような事を口にしてはなりません。自分の人生が順風満帆ではなかったように、誰も皆同じような苦しみを負っている筈です。どうしてそう成られたのかを考えることも、自分の成長です。学問であればそこから視野も発想も広がりますし、自分の力にも繋がります。
 対人の場合も学問の場合も、比べ様は無いとは言え、どちらもとても難しい事だと思います。 車旅のサイトで触れようと思っていた事を、ここでも敢えて書こうという気持ちになりました。北海道のある道の駅での想い出です。
早い時間に出立する必要がなく、ゆっくりと海を眺めて時間を過ごしていました。早朝ではないけれど昼にはまだ間があります。私の横に駐めてある車には誰も居ません。暫くすると老人 (私と似たり寄ったりの年齢?) がサイクリング自転車で戻ってきました。メーターを見て首を傾げる仕草。少し時間をおいて話し掛けました。もう日本中を自転車で回ったとの事。しかしそれは、琵琶湖で例えれば2~3箇所で車中泊をしそこを起点としてそれぞれ30㎞程サイクリングをしてきた由。その発言について私は何とも思いませんでした。しかしその方の白髪と明晰で優しげな表情、小さな話し声 (私もそう言われますが、尚一層) でかつ穏やか。このような方と過去に言葉を交わした記憶はありません。と言うか、対面しても言葉を掛けることさえ叶わなかった様に思うのです。そんな人が車は2列目を倒せるワゴン車に自転車を乗せて車中泊。最後の会話で 「亭主元気で留守が良いという言葉もありますし」 とおっしゃった事と重ねて、つい、この方の人生来し方を想像せずにはおれませんでした。この人に何があったんだろう。恐らくしっかりした仕事をされていたと思う。何か大きな出来事が有ったのか? 何も知らないし分からないけれど、今の生活で自分の心を解放し慰めようとしていると感じました。お顔を忘れる事はないと思います。私の解釈は間違っているかも知れないけれど、人生にはいろいろな波が有ると思った瞬間でした。私も高一からの10年間心の苦しい時代がありました。機会があればお互いに何でもないような話しとして、お茶でも飲みながらお話をしたいと思いました。それにはあり得ない偶然が必要ですが.......。
 「知る」 と言うことについて先生は AI を述べられています。この天眼の中では触れられていませんが、今や一つ間違えばとんでもない 「恐怖」 に繋がります。アメリカでもそれについて議論が起こっています。
 因みに私のこの読書感想サイトも AI がああだこうだと評価しています。3月28日にどういう言葉で検索すればヒットし易いかと、試しにGoogleで 『あんな本こんな本読書感想』 (VolⅢトップ頁上段の白文字) と入力すると、それが出てきました。これから10年20年後の人達にはどの様な生活や仕事が待っているのでしょうか。
 戦後生まれの私達が、平和を楽しんだ人類最後の時代などと言われないように祈ります。
あんな本こんな本読書感想、知るとは知らなかった自分をしること、永田和宏、北海道松前、津軽海峡、龍飛岬眺瞰台




 北海道 松前(岬の先端付近)

 津軽海峡 と 船舶





 龍飛岬 眺瞰台の駐車場



 2026/09/11  18:13 撮影


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