竜泊ラインを登るのはこれが最後かも  
              そんな気持ちで出発


2015.4.29〜5.5 中5日間の旅 どうなる事か?  66歳(もうすぐ67歳)



2015年4月29日(水) 昭和の日  輪行開始

 朝8:05発 のぞみ110号 に乗車すべく出発。輪行はいつも精神的に疲れます。何しろ日頃は交通機関を殆ど利用しない上に、新幹線では乗車号数や座席番号の確認、更には輪行袋の置き場確保などなどと気疲れが多い。ある意味で田舎者ですから・・・。乗車するとホームにいた車いすというよりレース用車いすにのっていた女性が隣に腰掛けた。聞くと自転車ではなく明日東京で車いすのバスケットボール大会があり、その後勝ち進めばパラリンピックも夢ではないそうです。結果はどうだったでしょうか?出られれば良いですね。新幹線では気色をながめている風情はありません。中学の卒業旅行で、「特急列車でたった8時間ほどで東京まで行けた」 頃が懐かしい。 





東京駅は10:23着、青森までは はやぶさ17号 11:20発に乗り換えです。前回に懲りて乗り換え時間はたっぷり余裕があります。

駅弁も購入しました。そうそう此処で今回の予定をお披露目しておきましょう。余りがんばらなくて良い予定を組んでいます。


 
サイクリング行程表






 
 初日は兎も角、全体としてはリラックスモードです。メインは竜泊ラインと薬研温泉までの少しの登りと恐山までの行程、そして今回走ってみたい甲田山の酸ヶ湯温泉です。 席について暫くすると娘と余り違わない年格好の女性が隣につきました。輪行袋をみて 「あっ、自転車か」 と言いながらトランクを荷物棚に上げようとするのをみて、申し訳なさもあってお手伝いをしました。降ろすときの事を考えて 「どちらまで?」 と聞くと、八戸とのこと。さて列車はホームを離れます。順調なら11:50〜55分頃に通過するはずの栃木県の小山駅に臨時停車しました。アナウンスでは福島県内で架線切れのため暫く停車するとのことです。この時はまだ16:04まで動かないとは想像もしていませんでした。
下は持ち帰った読売新聞30日朝刊です。
 









 
 2時間ほど経ってから前方車両のうち4箇所ほどのドアーを開放してくれました。それまでデッキに立って壁にもたれたりしていましたが、どうも落ちつきません。ホテルに着けば自転車を組み立てる必要があるし、夕食は何処かで少し美味しいものでも食べたい。そんな予定でしたが食事の時間も怪しくなってきます。生涯降り立つ事は無いであろうホームへ出たり、1階の改札付近へ行ってみたり。かといっていつ何時発車するかも知れないので、始末が悪い。隣席の美人の迷惑にならないよう配慮しながら(充分迷惑を掛けたかも知れませんが)話掛けました。八戸ではなく野辺地の実家に戻って、最近認知症気味の母親の側に少しでもいてあげられたらとのこと。お父さんは地方公務員を勤め上げられた人で、本当に趣味が無く贅沢もしないお人柄だそうです。つくづく男兄弟はこんな時には何の役にも立たないというお話は同感です。この美人に 「私は悩みが無いというのではなく、悩めない」 という話をしましたが、やはり通じませんでした。美人と意気投合というのは難しい。(冗談ですよ!)「折角の旅行に水を差されましたね」 と同情して下さる言葉を残して八戸で下りられました。親御さんをお大事に。新青森で乗り換えて青森駅に着いたのは19時頃だったと思います。取り敢えず近くの食堂で夕食を済ませ自転車を組み立てましたが、本当に出鼻をくじかれた格好で気持ちも晴々とはなりません。デッキで立っていた姿勢が悪かったのか、右の股関節が微妙に痛みます。このサイト背景色はそんな気分の表現のつもりです。 
  戻 る              4月30日 へ続きます



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