四国札所巡り 30番善楽寺から67番大興寺までの予定で出立したものの....68歳(もうすぐ69歳) 30番から67番までの全地図は⇒四国全図 |
【第2日目29日・昭和の日】今日の予定 地図 四国34番種間寺から37番岩本寺 勾配図 四国34番から37番勾配図 今日29日は 34番種間寺、35番清瀧寺、36番青龍寺、37番岩本寺 を巡り投宿 約100qのコースです |
34番 種間寺 |
何時頃から歩き始めているのでしょう、途中やこの札所でお遍路さんに出会いました。歩く方は皆さんちゃんとした身なりをしておられました。お参りを済ませて35番清瀧寺へ向かいます。仁淀川大橋 (多分) を渡ってから、案内標識が見当たらずジョギングをしていた同年配の男性に尋ねました。すると、「このまま真っ直ぐ進むと遠回りになるので、こっちから行きましょう」 と言って方向転換をして先導してくださいました。高速道路に並行した一寸した登り坂の後、少し下って高速の下を潜れば一本道です。先を指さして 「あの上に見えるのが札所です」。 お礼を言って私は先に進みます。後1キロという地点から随分な坂道です。ここまではフロントのアウターでも何とか登って来ましたが、この登りはインナーとリアーの最大ギアーを組み合わせても不可能です。そのインナーに変速できませんから此処でギブアップ。靴をスニーカーに履き替えて歩く準備をしている時に、先ほど案内をしてくださった男性が走って登って行きます。凄い!?信じられない?!。私が靴を履き替えた訳は押し歩きをするためですが、本来は急坂に出くわした時、安全に降りる事ができるようにする準備です。自分を過信していると、登り坂で速度がゼロに近くなった時にビンディングシューズをペダルから外して降りようとして転倒する危険があります。実際、二三度経験があります。で、そんな急坂ではスニーカーが一番安全で快適です。到着すると先ほどの男性が息も静まって立っておられました。脱帽です。まあそれにしても凄い爺さんだ!!(失礼、でもこの表現の方が皆さんに伝わり易い) 羨ましさも競争心も一切湧いてこない。凄いですねえ。 何故かしらこの札所の写真はありません。24耐をしたりしている時は都度数百枚の写真が残っていたりしますが、今回は本当に少ない。何処か心の片隅に、遊びでは無いという思い (言い訳かな?) があるのでしょうか。 さあ次の36番青龍寺へ向かいます。下る時は専用シューズで大丈夫です。スピードが出過ぎないように慎重に下ります。登り口の高速下にはガードマンが居て「清瀧寺へはこちら」と別の道へ誘導しています。尋ねると 「今日は祝日なので、一方通行にしないと車の離合ができなくなるので」 ということでした。予定のメモには 「青龍寺までは18キロ、須崎市にはレストラン多い」 とあります。フロントの変速ができないのと急ごしらえの背中のリュックの位置が定まらないのとでストレスが強まる。ガソリンスタンドで道を確認。いい加減なルート予定なので時々尋ねています。ついでに何処かに自転車屋さんが無いか尋ねてみました。すると、昨日通ってきた道路脇にあるという話ですが、そこまで戻る気力はありません。「それなら、そこの信号を右折してしばらく行くと普通の自転車やさんがあります。でも今日は休みかも知れないな」 探して行くとバイク屋さんはあるのですが自転車店はありません。店のご主人にお尋ねすると自転車を吊す器具を持ち出してきて、点検にかかってくださいます。でもよく分からないらしく 「多分ワイヤーを交換すれば直ると思うんですが在庫が無いし、ディレーラーに止めてあるネジを緩めるとその後うまく調整できるかどうか分からないし・・・」 と困っておられる。私も同じように、張り詰めているんだから緩めればどうかなとは考えたが、結果は想像できないのでお店を探していました。お金にならない事に余り手を取ってはいけないので、お礼を言ってお店を後にしました。 しばらく進みましたが又々道が不安。道路脇の店舗に入って尋ねると、「××の所を○○へ曲がって▲▲くらい行くと赤い橋が見えるのでそれを渡ると良いです」。 記号の部分はその時その時刻限りの記憶で、今は思い出すことができません。やっとの思いで橋へきました。下を船が通れるように太鼓橋です。しかも途中箇所は工事中。ガードマンが、どうぞと合図をしてくれても、後ろの車に心で詫びつつトロトロと上ります。 10時半頃 青龍寺到着。 |
35番 清瀧寺の 写真がありません 36番 青龍寺 |
山門の奥に映り込んだお遍路さんは女性でした。撮影後 私も登って行くと、すれ違いざまに 「こんにちは」 と挨拶を頂戴した。相手から話しかけられ 「お幾つですか?」 とお聞きになる。「多分貴方と同じくらいでしょう」 と返すと
「いやそうではなくて貴方はお幾つですかとお聞きしています」 と更なるご質問。成る程ね? 私の生年を伝えると、同じようにご自分の生年を仰いました。私より二つ上のお姉さんでした。でもね 普通は自分の年齢を伝えてから尋ねるのが順当だと思いますよね? 「広島から来ています。●●歳の時に股関節を痛めて手術をしました。このままでは歩けなくなると思い、ツアーでお遍路に参加しました。何度か回ったあと、もう最後になるかも知れないからと主人を説得して車で一緒に回ってもらいました。」 「あーそうなんですか・・・大変でしたねえ」 と相づちを打つが、どうやら1時間くらいは話したい、そんな感じです。 「ここからが長いんですよ!、ここからが!。 ---中 略--- それからもう自分で車を運転して30数回巡ってっています。」 気持ちとしては、この人の気が済むまで何時間でも話を聞いてさし上げたいのですが、予定もあるしそうもいかない。 察せられたのか挨拶を交わして降りて行かれました。でもよく札所の階段を上り下りされていると感心しました。 さて、今日の最終予定37番岩本寺へ走り始めます。しかし進行方向を見るといきなりの急坂。いかにもレース大好きな感じの立派な体躯のお兄さんがトレーニングで登って行きます。私はどうかですって? 勿論 戦意喪失です。あの坂の向こうの様子を知りたくて、近くにいた地元の男性に質問しました。すると 「あーあっちはキツい、ゴルフ場の中を通ってズーット山の中で坂ばかり。一度戻って橋を渡ってから左折して行く方が良い」 つい今し方お兄さんを見ているので、私も120%賛成です。即 ルート変更しました。今日の予定コース地図 で×を付けてあるのがそれです。後戻りは不本意ですが 背に腹 いや足には代えられません。それにしても、変速装置の不調と背中のリュックが左右へ振れて場所貸ししている我が身 否 我が心は不快。坂道の途切れることが少ない現状から徐々にストレスが強まって来ます。今回は完走できない予感がします。こんな時は大腿筋の疲れでは無く、それ以外の痛みが出てきます。例えば、手のひらや指の痛み・腰や肩の痛み、一番分かりやすいのは足指に力が入りすぎて痛んでくる事です。これは歩いている訳ではないのに、足の爪の中に血豆ができる、或いはできそうになってきます。ストレスを解放するためにポジティブな事を考えたり、時には休憩を取ったり工夫をしますが、結果的には難しいと思います。 どうやら須崎市に入りました。もうお昼なのでコンビニで昼食を購入して食べよう。若しここから馴染みのショップに電話をして繋がらなかったら、JRの駅まで行って帰宅する段取りを考えないといけません。馴染みと言っても、最近は練習をしていない分ご無沙汰しています。朝から三度ほど電話をかけていますが留守。祈るような気持ちで電話をかけました。懐かしい 419プレスト の店長さんの声が聞こえました。その瞬間何の説明をもする前から 「直った!!」 。この気持ち分かっていただけますよね。それから上手な電話サポートを受けて応急メンテナンス完了!!。 コンビニのレシートを見ると、助六寿司398円と書かれているので大した量ではなかったと思います。今思えばストレスが勝っており空腹感が無いか補給の意識が乏しかったようです。店員さんにまた念のため道を確認。かつて行った事のある道の駅 「かわうその里すさき」 へ向けて進みます。久しぶりの道の駅では中に入って休憩。ソフトクリームを食べました。 しばらくすると七子坂へ差し掛かります。長くて急勾配の坂が待ち受けています。 コース勾配図で今日のほぼ最後の坂です。停めて降りる事無く登り切りました。15時23分。前回より年齢を重ねているのに停車しなかったということは、多少誤魔化しながら走るのが上手くなったようです。 一応 記念写真を1枚。 |
七子峠 |
16時30分、 37番岩本寺 到着。 |
宿は分かりやすい所にありました。やれやれ休憩ができます。普通なら出発時刻、到着時刻、走行キロなどを記録するのですが、何も残っていません。明日はおよそ170キロの行程、多少の坂は予想していますがどうなる事でしょう。19:32孫娘から 「今 何処なん?、気をつけて行ってきてくださいね〜」 という絵文字入りメール。返信は
「自転車不調、昨日は慣れないパターンの走行で初日バテ。今日は故障と急坂の連続でバテた。明日はどうなるやら?」 修行の道は厳しいく険しいです。 |
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