四国札所巡り
  30番善楽寺から67番大興寺までの予定で出立したものの....
68歳(もうすぐ69歳) 
予定は2017年(平成29年)4月28日(金)から5月6日(土)でしたが、自転車のフロントギア変速機不調のため3日目で中止しました。1番霊山寺から29番国分寺と68番神恵院から88番大窪寺は昨年11月2日夜から4日間をかけて車で巡っていますから、その残りを巡る予定でした。
今年は山道での車のすれ違いが困難な場所を思い自転車にしましたが、修行の道では又別の困難さを与えられました。なるべくサイクリングとしてのご紹介をしたいと思います。
   30番から67番までの全地図は⇒四国全図
 

 今回の予定は、

第1日目 28日は  輪行でJR高知へ行きそこから30番善楽寺31番竹林寺32番禅師峰寺33番雪蹊寺 を巡り投宿する約30qのコース

第2日目 29日は  34番種間寺35番清瀧寺36番青龍寺37番岩本寺 を巡り投宿 約100qのコース

第3日目 30日は  38番金剛福寺、足摺岬を周回後 39番延光寺 を巡り宿毛市で投宿 約170q余のコース

その後も勿論それなりに予定がありましたが、最初にお伝えした通り此処で終了になりました。


 きっちりとしたお遍路の身なりではありませんでしたが、一応、心は遍路ですのでコースの予定はそれほど詳細ではありませんでしたし、

メモは皆無 写真もこまめに残していませんでした。

 では出立します。

 
【第1日目 28日・金曜日】
輪行用切符






 いつものように切符は1ヶ月前から購入済みです。定刻の11:30に高知駅到着。駅内で昼食を摂り玄関付近で自転車を組み立てます。慣れるほど輪行をするわけでは無いので組み立てるのも一苦労です。とは言っても折りたたむときよりは余程簡単です。恐らく12時50分頃だと思います、走行距離の短さ故の油断も手伝って、やっとのことで出立です。単独24耐や毎日が長距離の連続走行ではありませんから、スタートや到着の時刻も一切メモを残してありません。少なくとも多少はお遍路さんの心なのでしょう。
今日の予定コース地図は⇒四国30番善楽寺から33番雪蹊寺  (少しシワがあるのはポケットに入れていた名残)
 
JR高知駅

 高知駅に降り立ったのは初めてです。

 タイヤは普段は 「ミシュランプロレース3」 という勿体ないものを穿いていますが、今回は山道を想定してもっと重くてパンクしにくいタイヤに交換してきました。
走行用の大きなサドルバッグは今日の宿へ先送りしてあります。
リュックは持ち物が増えるので、廉価版の容量の大きなものを購入しました。



 では30番善楽寺へ向けて出立です。たぶんあちこちに案内標識があるという前提で、うろ覚えの方角を頼りに走り始めました。快晴です。善楽寺の写真はありません。広い道路に面して山門がありました。シューズをズックに換えて自転車を木立にロックし歩き始めます。長い参道を100メートル以上進むと正面に神社があり、その右手が札所でした。お賽銭と たどたどしいながらも般若心経を唱えます。あまりにも走行順路を適当に予定してきているので、自分がどこを走っているのかイメージが湧きませんでした。今日になって思いだそうとしてもやはりなお一層ムリですね。
街中を走って次は31番竹林寺です。地図が完全に頭に入っていない上、参拝するのとで結構時間がかかります。
 
31番竹林寺31番竹林寺



31番

竹林寺

 
次は32番禅師峰寺 です。「えーっと、ズーット直進して道を突き当たって左へ曲がる、か。その辺に案内板があるだろう」といった調子です。 
地図ではそれほどな坂道は無かったはずですが見晴らしの良い高台にありました。引き足も使いながら休まずに登り切ることができました。
32番禅師峰寺32番禅師峰寺から桂浜遠望
桂浜が遠望できます。

↑のサイトはよくできていて便利です
 
参拝を済ませてその桂浜の方向へ進みます。改めて自分に土地勘が働かないことを認識します。何となく間違わないで走っていますが、自信が無い。その分、今日現在も当時の景色を思い出せません。桂浜へ向かうあたりは、以前車で来たときに走った記憶がある景色です。で、その桂浜へ立ち寄って龍馬の像を見ようかなと思いながらも、それが目に付かなかったのでいつの間にかスルー。案内板に曳かれて自然と 33番雪蹊寺 到着です。
しかしですね、予定では札所を右に見ながら到着の予定だったのに、左に現れました?どこでどう違えたのか?それとも記憶違い?。
 
33番雪蹊寺おへんろ宿 高知屋






 
16:30頃到着です。 今日の行程は道のりから1時間少しあれば走れる予定ですが、やはり参拝をしますから そうはいきません。参拝は45分をみていましたが、私は真面目なお遍路さんではありませんでしたから30分くらいでしょう。道順を知らないからややゆっくり目に走ることもあり、時間がかかります。 計画される方は余裕を持って! 
 「おへんろ宿 高知屋」さん(↑右写真)は 札所の直ぐ前です良い屋号ですね。井伏鱒二の作品を思い出します

先送りの荷物を受け取り、詰め直して最後の宿へ送る準備をし、お風呂に浸かってから食事を戴きました。私以外に男性3名が宿を借りていました。北海道、福島、三重、京都です。いろいろと話が弾む中、福島という言葉を聞いて私は部屋へ戻り 携えて来ていた 「こどもの日」 を一枚お渡しし、もう一枚を宿の大女将さんに。大女将さんには 「読まれて差し支えないと思われたら、なるべく多くの人に読んで戴きたいのです」 と伝えました。大女将さんはさっと目を通して、直ぐに食堂の壁に貼って下さいました。お礼を言い漏らしましたが、言えば胸が塞がる事が分かっていましたから、何も言えませんでした。改めてお礼を申し上げます。
食事は大女将さんが接待されて、「○○には少しだけ醤油を垂らして、それ以外は付けないで」 などとアドバイスされます。私は結構濃いめの味付けが好みなのですが、列車での移動や暑い中での運動後にも拘わらず、美味しいと感じました。勿論 高級なレストランとか高価な献立ではありませんが、どのおかずも皆味付けが良かった。薄くなく濃くなく、器毎にそれぞれ丁度良い味付けで ゆっくりと噛みしめて戴きました。想像ですが、娘婿さんが調理されているのだと思います。
 何かしらホッとしながら床につきました。
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